Road to K-TAI2009(11) 深い森の中へ…
最低だった。
キャブが不調なのか、補機類が不調なのか、ジェットが合っていないだけなのか…エンジン不調の原因切り分けすらもほとんどできずに最後の公開練習を終えてしまった。
タイム的には47秒台はだせているが、これはエンジンの力ではない。あきらかに昨年より向上したコーナーリングでかせいだタイム。進入速度もこちらが相当高いのでコーナー入口で追突しそうになることがしばしばある。
結果、脱出速度も速いのでコーナーの平均速度の差で出口では大差となる。同じ最高速まで伸ばすのでも90キロから加速するのと100キロから加速するのでは後者のほうが速いに決まっている。
どう不調かというと症状的にはガスが薄い状態。問題はなぜガスが薄いのか。
この症状は実は前回の公開練習前日に突然発生した。土曜に向けて月曜に慣らしを行った際は絶好調だったのだがブレーキトラブルで走行を中断。なにも変えていないのにブレーキ修理から上がってきたら、エンジンがまったく力がない状態。
最近やっとガスが濃いのか薄いのか乗っていてわかるようになってきた。決定的にメインが薄いとある回転から上が息つきして回転上昇が止まるのですすぐわかるが、とりあえず上まで回る場合にはトルク感と回転の伸びで判断できる。
もちろん空燃比計はついているのだが、センサー自体排気抵抗になっているので、最後の詰めでは使えないのだ。
で、その前日は明らかに薄い状態。しかし、気温も湿度も大差ない状況でジェットも変えていないのである。翌日の公開練習でも状況は変わらず、しょうがないのでメインを交換しはじめたら、なんと15番も濃くなってしまった。
しかしなぜか燃費は向上…。この日はこれで安定していたのだが、今回は走行ごとにガスが来なくなる感じ。これはキャブなのか燃料ポンプなのか?
KXの燃料ポンプは燃圧が高く、TMRでは常にオーバーフロー状態。このためリターンを設け圧を逃がしていたのだが、マニュアルではニードルバルブを小径のものに変更して対処するように書かれている。
今回、やっとニードルバルブが届いたので交換していたのだが、これが裏目に出たか?リターンを生かしていても0.3K程度の燃圧はあったのでそのまま生かしておいたのだが、これが原因かと殺してみた。
これでメーカー指定どおりだが、この状態でもやはり以前110だったメインが130相当でやっと走れる状態。マージンとって濃い目のつもりだったのが、トルクの薄さとまったくカーボン付着がないプラグは明らかにリーンを示している。
こんな状態で、フルチューンのGX270に遭遇。今回は燃費対策でずいぶんガスを絞って加速は鈍った状態でタイムも落としている状態と聞いたがそれでもスリップにつく間もなく振り切られる。
ストレート中盤で追いつかれようものなら、高速の走行車線と追い越し車線の流れの差ぐらいの勢いで抜かれていく。いつも抜く側なので全開走行では初めての経験www
もう、唖然、呆然。コーナーでかなり減速しているのでそこでもタイムは相当落としていると思う。うちのフレームに乗せて自分が乗ったら間違いなく40秒を大きく切れるエンジンだ。排気量に勝るエンジンを8000近くまで回せば当然といえば当然だが、すごいのはギア比ではなくパワーで回しているということ。
うちのKXもKXとしてはかなりロングギアで6700まで回しているが、回しても壊れないように焼きつき対策をしてショートギアで回しても速度はついてこないので、速さにはつながらない。
ミッションがないこのクラスではロングギアをかけたまま、パワーで上まで回してタイムにつながる。そのためには下から上までワイドバンドのトルク特性を持たせることも必要。あのGXはそれができている。
だって、最高速は140キロオーバーのロングギアをかけながら下もあるのを目撃した。
3コーナー前に抜かれた際のこと。百式は100キロ弱で進入しその速度を保ったまま旋回するのだが、かのGXは侵入のブレーキで相当速度を失い、90キロ以下での3コーナー。思わず追突しそうになるが、そのままびた付けで速度チェック。90キロを割り込んだところから苦もなく立ち上がり5コーナーへ向けて小さくなる後姿を見せつけてくれた。
正直感動ものである。完全な状態ならば、もう少しついていけるか、スリップでこちらもベストタイム更新できたかも… 百式の不調を呪う。
まったくキャブとはやっかいなものだ。
昨年来こういった唐突な不調は何度も経験している。TM26のセットをレース前日に苦労して出した時もそうだ。翌日にはなぜか1秒落ち。
このときは結局原因不明のまま、TM26の使用を断念するにいたった。今回は時間ももうない。今日はこれからマロンソと原因究明のためショップで分解整備。なにかわかるとよいのだが。
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